お昼を知床・羅臼の道の駅で済まし、次の観光地「別海北方展望塔」に到着しました。時刻は12時46分です。別海北方展望塔は昭和54年に建設されました。
北海道に来ると最初、大きな「蕗(ふき)」に驚きますが、しばらくすると、どこにでも茂っている大きな蕗に出会えるので、慣れてきます。本州に戻ってから畑以外、どこにも生えていないことが寂しく感じるほどです。
この蕗をみていると、どこかに「コロポックル」が隠れてないか探したくなります。小学生の頃、家に本が置いてあり、その頃の思い出がよみがえりました。記憶が戻ってくるというのはこのようなことなのでしょうかね。脳はすべての記憶を忘れず、ある時、何かのきっかけにその記憶が戻ってくるのですね。自分の記憶なのに、何か懐かしく思いました。ちなみに、コロポックルはアイヌの人々の伝説だそうです。時刻は午後一時頃です。
午後1時34分、ずっと直線道路なのですが、国道234号線から、243号線と道が移りました。そして別海町と根室市の境を流れる風連川にかかる風連橋を渡ります。風連橋とは不思議な名前です。
北海道の地名や地名から名付けられた川や橋の名前には、不思議な名前が多くあります。以前、白老郡白老町にあった「アイヌ民族博物館」で、北海道の地名でそのような不思議な名前であるのは、北海道がアイヌ民族のものである証拠だと教えてもらいました。北海道の地名は昔から住んでいたアイヌの人々が付けられたのです。そういえば、昔の暴走族の無理漢字の当て字のような地名や、そもそもカタカナで表記されている名前が北海道には多くあります。現在、和人(本州から来た人々)の私たちが北海道で大きな顔をし、一部でアイヌの人々への差別があると聞きます。本来はアイヌの人々に敬意を払いながら生活や旅をすべきなのでしょうね。
午後2時47分、根室市にある納沙布岬ももうすぐです。大きな「歓迎」と書かれたモニュメントに出迎えされて気分も上がります。モニュメントには「朝日に一番近い街 根室 日の出輝く 人・食・街」とあります。
午後2時53分、目指す目的地、納沙布岬に到着しました。「本土最東端 納沙布岬」と白い文字で記されています。
納沙布岬を出て、国道44号線をひたすら西の釧路に向けて車を走らせました。釧路市内で国道38号線を経由して、国道240号線を通して釧路市内を通り抜け、釧路湿原を北上して「阿寒丹頂の里」に向けてひたすら車を走らせました。写真ギャラリーでは明るい写真ですが、釧路市内を通り抜ける頃には日もどっぷり暮れていました。北海道は市街を抜けると街灯もなく、家もなく、対向車も前後の車もなく、少し怖い感じですが、カーナビを信じてひたすら車を走らせました。
途中から冷たい雨に降られましたが、本日の車中泊の地、道の駅「阿寒丹頂の里」に到着しました。本日も寒い夜を迎えそうです。寝袋は必須アイテムです。その前に、夕食を取り、この道の駅の温泉で汗を流して、十分に温まろうと思います。2016年11月に「インフォメーションセンター丹頂の里」も新築移転されてきれいな施設です。到着した午後8時頃は15.3℃と肌寒い気温でした。午後12時から翌午前5時まで14.3℃と「チューリップの湯」での車中泊ほどには寒くありませんが、寝袋の恩恵に深く感謝しました。(到着した当時は日が暮れていましたので、左の写真は翌日のものです。)